問2 情報システム活用の促進策の立案について
業務の効率向上や意思決定の迅速化などを目的に情報システムの導入を計画し, シ
ステム要件どおりに導入したが, 活用が進まず, 導入の目的を達成できない場合があ
る。活用が進まない原因として,例えば次のようなことが考えられる。
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・情報システムの機能を十分に活用するためのノウハウの共有が不十分で、利用者
は一部の機能しか使っていない。
・利用部門の管理者のリーダシップが足りないので、利用者に情報システムの利用
を徹底できない。
・正確なデータがタイムリに入力されないので,必要とする情報が必要なときに入
手できない。
このような例では,活用を進めるための直接的な対策として,情報システム活用の
ノウハウに関するトレーニング, 管理者の意識改革, データ入力チェックリストの制
定などが挙げられる。
しかし,直接的な対策だけでは,活用が進まないことがある。 多くの場合,幾つか
の原因があって,それらの間に関連があったり,隠れた原因があったりする。 したが
って,IT ストラテジストは活用が進まない真の原因を分析し, 有効な対策を検討する
必要がある。 その上で,実行手順・対象範囲・期間・体制などを明確にした情報シス
テム活用の促進策を立案しなければならない。
あなたの経験と考えに基づいて、 設問ア〜ウに従って論述せよ。
設問ア あなたが活用の促進策を立案した情報システムの概要と導入の目的について,
事業や業務の特性とともに800字以内で述べよ。
設問イ 設問アで述べた情報システムが活用されない真の原因について, あなたの分析
の結果を、分析の観点を含めて800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。
設問ウ 設問イで述べた分析の結果, あなたは情報システムの導入の目的を達成するた
めに,どのような促進策を立案したか、工夫した点とともに, 600字以上1,200字
以内で具体的に述べよ。