工数不要論

この計画について、工数は考慮されていますか?と聞かれて、「考慮していないし、概念として無視してます」、と答える出来事があった。

工数って何でしょうかね。

何時間働くか、が基本。

少し洗練(複雑化であり、自分は積極的に取り入れたくないが)されると、スキルレベル×投入時間 ですね。

ITの会社のときも、コンサルティングの会社にいたときも、同じ発想がありました。

が、ちょっとエッセンスとしては、IT側は、EVMに使おうとしていたが、コンサル会社の時は(とても短いので観測範囲激狭ではあるが)単に値付け、販売戦術に使っていた印象もある。

まぁ、値付けに使わなあかんのなら、しゃぁない。

あと、CMMIの認定とろうとしてて、EVM必須で、とかもある程度仕方ない。

でもそうじゃなくて、単に計画して、プロジェクトを推進遂行したいだけのケースにおいて、「工数」の話をして嬉しい場面、どの程度あるのや。

管理会計をシビアにやれる企業水準にあれば、まぁやったらいいけど。

普通の中小にはいりません。

あるいは、役職だけ高くて役に立たんメンバーに、「この会議は◯◯さんは大丈夫です」の根拠に使うとかなら、機転利いてるちゃ利いてておもしろいけど。

誰が責任をもって、いつまでにやります(目標)、だけ決めようや。

プロジェクト全体の段取り(順番とマイルストン)と、個人レベルでのタスクばらしが重要なのであって、「工数(PG◯人日とか、シニア◯人時とか)」をタスクにはめてみてもらって満足してる人には、あなたの満足のための仕事がなければ、一昨日時点で今日の進捗に達せてましたで、ということを言いたい。

嵌めたいなら自分で嵌めたら?やらすな!

あと嵌めさせたのなら、プロジェクト推進に必ず使いなさい。

もし無理なら、次に活かしなさい。

でも多分、本プロジェクトの推進に、そういうデータを活用出来ない人は、次にも活かせない。経験上、そう思う。次に活かせる人は、次でなく今回に、すでに活かしてる、んだと思う。

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更に、やってみてあかんかっても詰めない、皆でフォローしてプロジェクトを着地させようや、ピボットしても成果出そうや、というスタンスを忘れないこと。

リスケ、という言葉もこの際、いやよな。

スケジュールは本来変わらないのに、変わるから、リスケ。という思想の背景にある、スケジュールは本来変わらない、という驕り。

「俺ならまくけど、彼も早いけど、それにひきかえあいつは」みたいな理屈を会社でこねても、しゃあないやん。

遅い人もいるし、だから協力とか教育があるんやし、未来には活躍するんやから。

スケジュール変わってもいいで、どっかで帳尻合わせて、あるいは誰かにごめんなさいして、それでも、終わらそうや、成果出そうや。

結局、WBSとかガントチャートに対して、嫌らしい使い途を考える人は、全体をスローダウンさせる。健全な使い途を考えたいものや。そういうマネジメントをしたいものです。

どうなんやろ。