早期ノイズカット法は、造語です。早いうちに雑音を除去することで、本質的な問題解決に工数を割けるハッピーな状態を生み出すためのアプローチ、という意味です。
おすすめしたい適用シーンは、課題リストのようなものがあって、その数量、行数が多い場合です。30行を超える課題があるようであれば、早期ノイズカット法の適用を検討しましょう。
具体的にどうやれば早い段階で雑音を除去できるかですが。実施方法としては、「課題の解決に時間がかかりそうなもの」「すぐ閉じられそうなもの」をおおまかに選り分け、後者のみに集中的に取り組むことで実現します。前者は無視します。
「すぐ閉じられそうなもの」には、実際に何らかの製造や運用対応が必要なものもあれば、課題の内容自体が誤解だった、不要となったなどの理由で取り下げになるものも含まれます。
「すぐ閉じられそうなもの」は、課題リスト全体を見渡した際に、些末なもの・緊急度や重要度が低そうなもの・影響範囲が小さく、受益範囲も狭そう・受益開始できるタイミングも後になりそう、といったものが含まれていることも多いでしょうが、構いません。大事なのは、課題一覧の見なければならない行数を減らすことです。
閉じたものは、フィルターして、見なくてよくなると、何が嬉しいか。
「課題の解決に時間がかかりそうなもの」だけが残ります。つまり、気にしないといけないことが減るので、より重要なこと集中して検討に取り組むことが出来るようになります。関係者間のコミュニケーションコストも下がります。
「早期ノイズカット法」が適用できるシーンには、時毒でくわすと思うので、おすすめです。