属人化、ローテーション、カオスエンジニアリング

属人化が問題なんだ、みたいなことを言っているマネージャーがよくいるが、それはどちらかというとあなたの問題です。

どういうことかというと、問題を解決する、あるいは解決するための動きをサポートするのがマネージャーの仕事であって。問題を認識するだけでは、不足なのです。

問題を認識した後に、あなたはどう動くんですか、という。そもそも、属人化は問題ではない、という観点から取り組み始めて見ることをおすすめします。そうすると、なぜなぜ分析というか、内省が多少進捗して、振り返って自分自身がどうアクションすべきか、が見えてくるはず。

私が棲息しているような業界では、基本的に、業務プロセスが非常に洗練されていないので、属人化がどう、とかいう話には、本来到達していない。

属人化がどう、という話を始められるのは、もう少し高次なのだ、という、反省をすべき。

まずは可能な範囲で業務プロセスやシステムの見直しをしましょう。

属人化と、ブラックボックスは、似て非なるものです。誰かが独占しているナレッジはあってよく、それが、アクションすれば開示される見込みがあれば、放っておいてよい。マネージャーにできることは、プロセスの掘り起こしと、配置換え(ローテーションとかいってもいい。言い方は柔らかく)。

適度に配置換えをすることは、いわゆるカオスエンジニアリングのエッセンスを持ち込めて、組織や仕事のアジリティ、強靭度をあげることに繋がるので、おすすめです。

メンバーに対しては一見無計画っぽく雑にやると尚良し。(自分の上には、意図しっかり伝えておく。)

もちろん、取り返しつかないことは起きないような目算はいるけど、やってみ!